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テレスコープ、カレイドスコープ。

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2005年 09月 11日

9/11なにわLIVE”いのちのこと”---夜空に立ちのぼっていくこだま和文のトランペット

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■9/11---なにわLIVE”いのちのこと”(大阪・難波HATCH屋外河川広場)

9月11日。言わずもがな、のこの日。
難波で開かれるこのイベントに、岡山在住のbechi ちゃんが、出店するから来てね、と誘ってくれた。もちろんもちろん!彼女は毛糸やヘンプ(麻)を用いて、とてもハートフルでキュートでピースフルな作品を作って売っている。よく一緒につるんでた彼女が岡山に帰ってしまってからはこういう機会でしか会えてないけど、つながっていれるのは正直ほんとうれしい。

このイベントの主催者の映像ジャーナリストの池上宗徳さんの呼びかけによりこの日に集まった方々もそうそうたるもので、こだま和文さん(ダブトランペット)、高遠菜穂子さん(イラクで拘束された後にイラク再建プロジェクトを立ち上げる)、GOMAさん(ディジュリドゥ奏者)、石濱匡雄さん(シタール奏者)、岡野さん(from天空オーケストラ)などで、私はbechiちゃんの屋台のテントでボビーさんや唄子さんとだべったりうだうださせてもらいながら、ステージをのぞきに行ったり、タイヌードルを食べたり。

この9月11日に、思いを同じくする人たちが集まったこの場所。今日はそんな場所が世界中あちこちにある日。夕暮れから観始めたステージは、おごそかなものだった。
こだま和文さんはトランペットを演奏しながら、途中随所にゆっくりした語りをターンテーブルDJのダブサウンドに乗せる。
『人を愛するのも人/人を殺すのも人/・・・ぼくにはわかりません/・・・』
『この日を企画した池上宗徳/話を聞かせてくれた高遠菜穂子/ぼくは彼らをうつくしいと思いました』
トランペットの音が小雨の降る夜空に乾いて響く。
肩を揺らし、祈るようにうつむいて吹いているトランペット。

こだまさんのステージの後、池上さんが撮影した映画『IRAQ WAR』の上映があった。イラク攻撃(イラク戦争とは呼びたくない)以降の街と人々、子供たちの姿を撮ったもので、そこにはテレビ等では流されていないはずの本当の現状が映っていた。
『麻酔なしで治療されるイラク人男性』の叫び声、
『気持ちを支えきれなくなってしまった子』のうつろな目、
『お母さんを目の前で亡くした、看護婦さんに抱かれる女の子』のおびえきった顔。
なんでやろ、なんで?なんでそんな目にあってんの、あわなあかんの!わからへん。理不尽や。でもそれで片付けたくない!
そらさずに見ておかないとだめな事がある、知っておかないとだめな事がある、でないとどこかの誰かの何か(尊厳みたいなもの)を踏みにじって失礼をしている気さえする。でも、見た・知った、その次の段階に私はどうしたらいいのか。

bechiちゃん、とにかく今日はありがとう。いろいろ意味のつまった日になりました。

いのちのことイベント実行委員会
http://www.keddy.net/~inochinokoto911/

by norichofu | 2005-09-11 00:00 | ミュージック


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