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テレスコープ、カレイドスコープ。

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2007年 04月 22日

欧州旅32…ベルリン / まったり現代美術

2006年7月31日〜8月5日滞在。
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ベルリンには、新旧、クラシカル&モダン、それぞれにさまざまな美術館があります。
特に現代美術を扱ったハンブルガー・バーンホフ美術館 Hamburger Bahnhof Museum は、今回の再訪をたのしみにしていた美術館。なんというか、所蔵している作品がそれぞれ強烈で、衝撃的&刺激的なインパクトを与えられたのでした。

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ハンブルガー・バーンホフ美術館のエントランス。
“バーンホフ=駅”で、ここは19世紀半ばに建てられた駅舎をもとに作られた美術館です。
幅も高さも充分にある空間なので、スケールの大きい作品がドーンとはまります。

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← アンディ・ウォーホールのシルクスクリーンの所蔵がたくさんあります。
このスコーンと抜けた広さと自然光が気分良いです。
欧州旅32…ベルリン / まったり現代美術_d0090805_2524553.jpgアンゼルム・キーファー Anselm Kieferの作品。
ヨゼフ・ボイスと並んで、戦後ドイツを代表する美術家だと言われています。
↑ この作品、書庫に鉄製の大きな本が並んでいて、
ページには虫の卵のようなものが無数にこびりつき、
本のあいだには鏡や針金などが差し込まれている…といったもの。
トーン、重いです。
アンゼルム・キーファーの作品には、『ドイツの過去の記憶』
が描かれていると言われます。
聖書や詩の一部、大戦などをモチーフにすることもあわせて、
ある部分とても具体的でストレートだと思う。

欧州旅32…ベルリン / まったり現代美術_d0090805_253640.jpgこれもキーファー。
キーファーの絵画は、一枚絵ではなく、よく見るとボロボロのシーツやドレス、枯れた花、鉄骨の大小のかけら、などが重いトーンの色彩に埋もれていたりします。
どの作品も、とても大きいせいもあり、圧迫感がある。

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← ヨゼフ・ボイス。
別室にあるボイス部屋はたっぷりのスペース。ここのコレクションのメインなんだと思う。
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ダミアン・ハースト Damien Hirst『ファーマシー』の一部。
ダミアン・ハーストの、あの非難を呼んだ、死んだ動物をホルマリン漬けにして保存した一連のシリーズはロンドンのサーチ・ギャラリーsaatchi gallery に。ここの美術館もおもしろいです、サーチ・ギャラリーオリジナルのダミアン・ハーストTシャツはお気に入り。

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Felix Schrammの企画展。
壁をつらぬいてます。あはは。なんかすごいエネルギー。
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← 玄関先。うそ。
どなたの作品だったか不明。
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前にはなかった別館が隣接。コンテナをつないで出来ている。
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青!!
ヴェンダースの映画のワンシーンみたいでお気に入りの1枚。
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← ネオンといえばブルース・ナウマン Bruce Nauman。ネオンサインづかいの人、というイメージが。
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ミュージアムのショップはたのしいなあ。






欧州旅32…ベルリン / まったり現代美術_d0090805_455323.jpgベルリーニシェ・ギャラリーBerlinische Galerieへ。ここも広い、天井高い〜
2004年にリオープン。ここは近代〜現代にベルリンで作られたアートを所蔵していて、やはりドイツ人作家の作品が多いのだけれど、アメリカ出身ベルリン在住の作家の作品なども展示されているし、そういう垣根なしに、あくまで“ベルリン”がキーになった美術館といったふう。
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Eva Grubinger『Dark matter head set』。
でかいヘッドフォンからは、無音に近い音が。
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← 企画展だった、Hannah Dougherty。
アメリカ生まれのベルリン在住。大小のいろんな小屋が。欧州旅32…ベルリン / まったり現代美術_d0090805_555739.jpg

この美術館にはそのほかにも、
非常にベーシックな油絵からフルクサス fluxusまでを所蔵。フルクサス関連のフィルムをたくさん観れておもしろかったです。
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ベルリーニシェ・ギャラリーそばに山羊や羊がおりました。
住宅街のど真ん中で出会うとわ。
そばに寄ってきてなんか切ない目で訴えられた。羊類っていつもそういう目。
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曇天。
『動物にエサを与えないで』とのこと。
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ベルリーニシェ・ギャラリー近くの住宅地。
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アパートメント。パズル的。
華美でないところがいいなあ。






そのほか、ブランデンブルグ門そばにある、アカデミー デア キュンステ Akademie der Künsteにも行きました。
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展示フロアが準備期間だったので、カフェの一部で開かれていた立体作品作家の企画展のみを。
2006年春にリニューアルしたばかりで、ここも独特な建物。
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御一行さま&ブランデンブルグ門。
↑ 写真の左側のところも建設中だったり、道路工事もあったりと、この辺りもまだまだ整備中。
そういえばこの辺で日本人女の子ふたりを使ってテレビ撮影していました。
映画でもなさそうだったし、クルーはみんな白人さんだったので、こっちの番組かなあ。
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リゾートちっくね。東南アジア的?
こういうの家にほしい、本読んでソーダでも飲んでうたたねしたい。
ベルリンも暑うございました…
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インビスimbiss(ソーセージやフライドポテトなどの軽食店)にて。

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ポツダム広場にて。
ベルリンのあちこちに、こうやってベルリンの壁が置かれていました。
落書きもさることながら、なんでかガムがびっちり付けられてます。






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映画館。
実直な感じの設計が旧東ドイツ的。こういう建物けっこう好きです。
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親子か、おじいちゃんと孫か、それにしても粋だなあ!
主要箇所に停まる便利な100番バスの2階席からパシャリ。
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印象的だった駅広告。
てっきりカメラかフィルムの広告かと思ってたのですが、何て書かれているか調べてみると、世界の飢えを救うといった内容のものでした。
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夏の音楽祭の広告。
こういった、”クラシカルなものを若い世代が”というなるほど的な何種かのパターンがありました。


by norichofu | 2007-04-22 00:00 | 2006夏/欧州の旅


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