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テレスコープ、カレイドスコープ。

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2007年 03月 15日

欧州旅26…デンマーク / レゴランド後編&『ビル・ヴィオラ はつゆめ』展

2006年7月28日:日帰り。
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レゴランドへの遠足・後編です〜
家族連れの多いレゴランド園内は、ちびっこだらけでみんなちょこまか可愛い!
はしゃぎまわる子どもたちをうちらははたから眺めて
たのしんでました(怪しかったかも、ごめんね)。オールザッツこども祭り、です☆

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水遊びエリアにて。
たのしそうやなぁ。
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長い髪、水しぶき。きらきらや。
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水遊びエリアには電気乾燥機が!
コインで動くみたい。故障中でした。
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足もとのタコがご愛嬌!




レゴランドには、隣接して建つホテル・レゴランドなるものがあって、
内装がこれまた素敵そうで…泊まらずとも部屋見学だけでも出来たらなぁと思っていたら、
ロビーにちょこっとおじゃま出来ました。(写真は撮ってないんですが)
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レゴランド仕様のマクドナルド!ランチタイムです。ちっちゃい子はおもちゃをもらってたかな。
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よう出来てる…あぁすごいなぁ。




レゴランドにはゾーンごとそれぞれに乗り物が充実しています。
それほど待ち時間も長くない様子。
東京ディズニーランドほどではないはず!
うちらもいくつか乗ってあそんできました〜
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きのこモチーフってたまらない。
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これにも乗った…泣いた。
ヒーこわかったよ!飛ばされるかと思った!遠心力ってあなどれないわ!




回転パノラミックリフトでは地上36メートルからの景色が見渡せます。
欧州旅26…デンマーク / レゴランド後編&『ビル・ヴィオラ はつゆめ』展_d0090805_271388.jpg眼下にはミニランドが広がって…シムシティを連想。
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ミニランドの飛行場、本物みたい!
おみやげショップでは、かわいいTシャツから
マニア向けのブロック部品までたくさんの種類が!
数時間のステイでしたがレゴに埋もれたまみれた感があってたのしかったです。
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帰路の車窓から。


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● 『ビル・ヴィオラ はつゆめ』展@兵庫県立美術館

欧州旅26…デンマーク / レゴランド後編&『ビル・ヴィオラ はつゆめ』展_d0090805_5541770.jpgビル・ヴィオラの、アジア初の回顧展だという『はつゆめ』展に行ってきました。(←エントランスにて)
ビデオアートの第一人者と言われる氏の作品を初めて観たのは2000年にヨーロッパをまわっていた時で、フランクフルトとロンドンとで見た記憶があります。中でも、ロンドンのTate Modernで観た作品に強烈に惹き付けられた。
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↑ 『Nantes Triptych』(1992) Tate Modern所蔵。
(タイトルは、『ナントの三連画』という意味だそう)
大きなスクリ−ンでの30分ほどのフィルム上映、そこには人間の生と死が見てとれる。赤ちゃんがお母さんのお腹から出てくるまで、そして病床のおばあさんの表情(氏の母親だそうです)。その中央に、水中で泳いでいるのかもがいているのか踊っているのか、男性がスローモーションであぶくの中たゆたっている。映像は生々しく、怖くさえありましたが、釘付けでした。



そして今回の回顧展。
9つの映像作品があり、中でも目玉の、タイトルにもなっている『はつゆめ』(1981)(56分)なのですが…正直打ち明けますと、私、大半は寝てしまいました…ごめんなさい、サー・ビル・ヴィオラ、でも心地よかったんですよほんとに『ゆめ』の中の映像みたいにおぼろげで色がきれいで、交錯する色と光についうっとりウトウトと…。って怒られるだろうか。思いがけず失礼してしまった…。観てないってことになってしまったなぁ。
ちなみに『はつゆめ』は、ビル・ヴィオラが約1年半の日本滞在中に制作したビデオ作品で、氏は滞在中に禅や能などの日本の文化に大きな影響をも受けたそうです。やはり禅なんだなぁ…サリンジャーも禅にはまっていたというし、ずっと気になっています。
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入口。ちなみにここは安藤忠雄氏の設計。なぜこの方の建築はいつもコンクリ(色)むきだしなんでしょうか、そこに意図か論理があるはずなんだけど忘れてしまった。気になるので調べなおしとこ…。
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『クロッシング』(1996)
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『ラフト/漂流』(2004)。
これおもしろかった、いちばん気に入りました。
各作品に大きくとられた空間。作品によっては真っ暗な中に大スクリーン、大音量。そしてほぼ全作品に見受けられるスローすぎるほどのスローモーション…増幅された時間が目にはっきり見えるので、感覚がなんかおかしくなってくる。人の動きのスローモーション以上に、自然物(水、火、空気、ひるがえる衣服、とか)の動きに見入ってしまった。
ビル・ヴィオラの制作意図はわからないけれど(まだ今は読まずに、もうちょっと経ってからに)、私はそういった自然物の動きにいくつかのことを思い出した。たき火の炎だとか、タバコの煙だとか、水中に溶けて落ちていく絵具の色だとか。
昔、美術の授業などで、まだきれいな水が入っている筆洗に最初に絵筆を入れる瞬間がとても好きだった。色が落ちていく様子はほんの一瞬なので、まさに緊張の一瞬。動体視力もどんくさいので、何度やってもその瞬間を目に捕らえにくい。たき火の炎なんかもそうで、絶えず様子と形を変えるので、延々見れる。忍者ってこういう修行ありそう。
そうやって目が追いつかなかったものが、いま目の前に現されていて、私はそういう事を思い出してました。私はそういうふうに意識がいったけれど、でもたぶんビル・ヴィオラが水や炎を用いるのはそれとはちょっとちがう理由があるんだろうなと思う。なんとなく。
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『グリーティング/あいさつ』(1995)。
全作品の中で唯一ストーリーを持っていた感じがする一本。
ルネサンス絵画の構図や光の当て方を模しているとの事です。
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『オブザーヴァンス/見つめる』(2002)
あと、画面の外側に何があるかをとても意識させられます。
こんなふうに、画面の下方を見て悲嘆にくれている人々の前には何があるのか、
向こうに誰かがいるのか、水はどこから噴いてくるのか、などなど…




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この美術館は港沿いに立地していて、海を臨めます。
この辺りはHAT神戸(東部新都心)という、阪神・淡路大震災からの復興のシンボルプロジェクト地区だそうです。ちょっと無機的なふんいきがしますが、これから人の匂い・にぎわいが増えていい感じになっていくんだろうなと思います。


by norichofu | 2007-03-15 00:00 | 2006夏/欧州の旅


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