テレスコープ、カレイドスコープ。

norichofu.exblog.jp
ブログトップ
2006年 11月 30日

欧州旅12…マドリッド/ ピカソの大作『ゲルニカ』

2006年7月13〜15日滞在。
d0090805_23172573.gifバルセロナから国内線でマドリッドへ。この区間ではvueling airlinesという格安航空会社を利用。ひとり片道約26ユーロ(¥3,800くらい。航空機燃料税など込みで)。やはり安い〜。バス移動や列車移動という手段もあったのだけれど、前述のようにうちらはスペインの治安のわるさを耳にしてびびっていたので、安全策&時間短縮のため飛行機を選択。
d0090805_23272611.jpg
青空!小さめの機体なので揺れたりするとけっこうコワイ。この日も揺れ揺れ。



d0090805_23345651.jpgマドリッド空港に到着〜
d0090805_23363751.jpg
すてきなイベリア航空の広告。




d0090805_23472911.jpgホステルに着き一息つくなりスコールが。道端でビラを配っていたWWFのおねえさんや太っちょのおじさんたち等々と肩を並べて、商店の軒下に雨やどりする。
d0090805_2353221.jpgホステルThe Hostal Metropolの室内電話。アイルランドかインドの国旗みたいな配色。




国立ソフィア王妃芸術センターの門がまえ。d0090805_032770.jpg
マドリッドに来たいちばんの目的は、ここに所蔵されているピカソの大作『ゲルニカ』を観るためでした。
小中学校の美術の教科書でもよく載っていて、気になりながらも、奇々怪々な白黒の絵画だなぁなんて思ってました。
大きくなってからも、大好きな中村一義くんのアルバム『ERA』収録曲の『ゲルニカ』が、この絵画と同じように嘆きのこめられた曲だったりして…。
そういう形でずっと何かと気にかかっていた絵。
ピカソの絵画や作品を、正直いうと私はそれほど好きでもなかった。青の時代のはとても好きなんだけど。多作で、作風も変容しつづけていたから、その発想や精力はさすがにすごいなと思っていた。だけど『ゲルニカ』にはどこか特別な印象があった。
そんなこんなで今まで知らずにいたこの絵画の背景の物語、ここを訪れる直前に学んで行きました。

d0090805_0155940.jpg
(館内は撮影禁止のため、ネットから画像を拝借)
『スペイン、バスク地方の古都、ゲルニカ。
63年前の春。この町は、炎に包まれました。
容赦のない爆撃によって。
当時スペインでは、独裁者フランコの反乱軍と
人民戦線との間で内戦が始まっていました。
フランコを支援していたドイツのヒトラーは、鉱物資源が
豊富なバスクを手に入れようと
「コンドル軍団」という空爆部隊を差し向けたのです。
狙われた町、ゲルニカ。
1937年4月26日。 3時間15分の悲劇。
町は一瞬にして壊滅しました。
今もあの日の記憶が刻み付けられています。 サンタマリア教会。
かろうじて全壊をまぬがれた建物です。 空襲を知らせた教会の鐘。
ゲルニカの市民7000人のうち 当時発表された死者の数、1654人。
ピカソは、あまり政治的なものに興味を示さなかった画家です。
しかし、ゲルニカのニュースを知り、
取りつかれたように下絵のスケッチを始めたのです』
(テレビ東京『美の巨人たち』HPより)

そしてピカソは、スペインが平和になったらこの絵をスペインに呼び戻してほしい、とまわりに伝えていた。『ゲルニカ』は長くアメリカのニューヨーク近代美術館に預けられていたが、スペインの民主化が進んだ1981年、遺族たちの決定などにより、スペインに返還されたという。

実寸が縦3.5メートル 、横8メートルの『ゲルニカ』は、やはりおそれ多くもあり、やばくもありました。
ここで『ゲルニカ』を前にしてピカソがそこに込めたものにぼんやり思いをはせると、ピカソは今もここで怒っている気がした。込めたもの…たましい、祈り、怒り、嘆き、熱、とかそういうもの…生身そのもの。



d0090805_1484288.jpg
国立ソフィア王妃芸術センターのロビー。吹き抜けがスコーンと気持ちいい。この美術館は現代美術メインで、今年1月に亡くなられたナム・ジュン・パイク氏を偲んでのフィルム作品上映の小部屋もあり、うちらふたり暗闇でくすくす笑ってきました(このあとも各国で氏の作品にたくさん出会うことになります)。



マドリッドには2泊し、次はオランダ・アムステルダムへ。中距離なので、この区間も飛行機でびゅうんと一気に飛びます。
d0090805_1595871.jpg

募金箱。
d0090805_2112450.jpg世界のこどもたち!

[PR]

by norichofu | 2006-11-30 00:00 | 2006夏/欧州の旅 | Trackback | Comments(12)
トラックバックURL : http://norichofu.exblog.jp/tb/4268853
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by gero at 2006-11-30 05:45 x
『ゲルニカ』の背景を詳しく知れて勉強になりました!
ナム・ジュン・パイクさんは、ほんま衝撃的な出会いやったわぁ!
大阪で個展とかやってくれないか、たまにチェックしてるよー(^・^)
Commented by wasitaka at 2006-11-30 15:51
スペイン旅行の参考になります。ありがとうございます。
しかし格安航空会社は本当に安いですね。
巷の話では、安いが遅れや欠航が多いと聞いており、時間に余裕のない旅では利用しない方が良い、と聞いていました。
出発時間の遅れはありませんでしたか?
Commented by onze-quatorze at 2006-12-01 19:48
『ゲルニカ』はわたしも生涯のうちにホンモノを見たいと思っている絵のひとつです。
画集なんかでもついつい見入ってしまうほどの絵ですから実物の迫力は
本当にすごいんでしょうね。
うちの旦那は学生時代に一人でここに見に来て「ゲルニカ」の前で
動けなくなるほど感動をしたと言ってました。

つぎはオランダなんですねーー!!
ポルトガルか?!なんてかってに予想してました。
どこに行くのか知らないので楽しみです☆☆
Commented by norichofu at 2006-12-02 00:18
>>geroちゃん
ナム・ジュン・パイクさんの作品をまとめて観たいねぇ〜
あ、youtubeにあったりして!今ひらめいた。
Commented by norichofu at 2006-12-02 00:27
>>wasitakaさん、いらっしゃいませ!この旅では格安航空会社を4回ほど利用したのですが、どれも大幅な遅れもなく、ラッキーでした。
以前、パリ在住の友達がeasyjetでロンドンに来た時、相当遅れが出て深夜近くに無事落ち合ったのですが心配しきりでしたね…
Commented by norichofu at 2006-12-02 00:49
>>onze-quatorzeさん、いらっしゃいませ!『ゲルニカ』、どーんと物々しかったです…『ゲルニカ』のスケッチもたくさんあり、本当に見応えありでした。

ポルトガルも目的地の候補のひとつだったんですよね、大陸は地続きでどこまでも行けそうなので、ついついあちこちの国に行きたくなっちゃいますね。
Commented by とも at 2006-12-02 05:25 x
スペインも可愛い(というか、懐かしい?)デザインがいっぱいあるんやねえ。
とくにダイヤル式の電話がイイ!
Commented by norichofu at 2006-12-02 21:46
>>ともちゃん
洗練された、今年のグッドデザイン賞とかに選ばれそうな物もすてきだけれど、こういうのも良いよね。
Commented by Elina at 2006-12-03 01:54 x
英語表記をそのまま読むと、ナム・ジュン・パイクですが、
本当の読み方は、ナム・ジュン・ペクです。
姓・名の順で読むと、ペク・ナムジュンさんということになります。

まぁ、この人、アメリカに帰化してるから、英語名は、ナムジュン・パイク
なのかもしれないんですけど(^^;

細かいこと言ってすみませんm(_ _)m

私は、そういえばリスボン~バルセロナ間の移動でイベリア航空乗りましたよ!

そして、乗り継ぎか何かでマドリードの空港にいた時、ポルトガル時間と時差が1時間あるのに、マドリード時間に合わせ忘れて、乗り遅れたっていう素敵なエピソードは、以前言いましたっけ(^^;?
Commented by norichofu at 2006-12-03 04:34
>>Elinaさん
わ、そうなんだ、Paikがペクってことは、aiがeの読みになるのかしら…それか前後に来る子音によるのかな?
イベリア航空の色使いやロゴマーク、かなり私のツボです。搭乗に乗り遅れたのね〜、頭の中真っ白になりそう…
Commented by Elina at 2006-12-03 23:43 x
そうです! そのとーり! aiの発音がe、oiの発音もeに近い音です。
日本人がよく間違う名前の一つとして、『Choiさん』を『チョイさん』と読むこと。
正しくは『チェさん』です。 漢字で書くと『崔さん』ですね。
ちなみに、その、ナムジュン・パイク(ペク)さんの名字を漢字で書くと『白さん』です。


時間にきっちりしてるはずの日本人が2人、時間になっても搭乗口に現れないもんだから、
マドリードの空港で何度も名前をアナウンスされてたみたいなんですけど、まさか、海外で自分の名前をアナウンスしてもらえるなんて思ってないですから(^^;) 全く気づかなかった訳ですww

そのあと、イベリア航空のカウンターに行ったら、イベリア航空のスタッフ、英語出来ないときましたよ! ハッハッハ!

大学でスペイン語やっててほんまよかったすわ(^^)
カタコトのスペイン語が何とか通じて、友達と2人で無事に次の便に
乗せてもらえました(^o^)
Commented by norichofu at 2006-12-04 02:09
>>Elinaさん
わぁ、日本のローマ字読みとはが全然ちがうのね!
そういえば中国の固有名詞をアルファベット表記してるのを見ても、ちゃんと正確に読まれへんのよね。それと似た感じかも。例えば、Leung Chiuwaiとか(これは広東語のトニー・レオンの表記)。

無事にリスボン行けてよかったね、そういう珍道中もまた良し!私たしかタイで筆談ならぬスケッチ談をしたことあります、まったく通じなかったので…。


<< 欧州旅13…オランダ / はる...      欧州旅11…アディオス、さよな... >>